理系院生が事務職に!?

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理系の就活と文系の就活の違い。【理系編】

みなさんこんにちは。

就職活動がやっとの事で終わり、無事に内定をいただく事ができました。

これまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。

就職活動を続けていく中で、文系の就職活動と理系の就職活動って一体何か違うものがあるのか、何で理系と文系の説明会会場が違うのか。

 

この記事では、理系の就活と文系の就活の違いについて発信したいと思います。

 

理系の就活

①推薦という制度

②研究室に配属され時間がない

⓷事務職も技術職も応募できる

 

①推薦という制度

理系の就職活動は大きな部分を推薦が占めます。推薦とは、大学受験や高校受験のそれと似たようなもので、あなたの会社に絶対入ります。さらに、学校から認められた能力もしっかり備えています。だから採用してください。

このようなシステムです。

自分がどうしても入社したい意思がある企業の推薦枠があるのであれば、積極的に利用すべきです。

推薦は基本的に一般(自由)応募よりも早い段階で内定が出ます。そこは安心ですね。

この推薦というシステム、実は全員が利用できるわけではありません。大学院生が優先され、学部生でも成績が上位の人しか利用できません。

大学の就職先一覧で有名企業が多数ありますが、理系の場合あれは院生の就職先であると捉えたほうがいいと思います。(もちろん大学によって異なります)

推薦で大企業にバシバシ決まっていく、しかしその推薦は院生が優先される。学部生に回ってくるのはたかがしれている。そんな構造の大学もあります。

高校生でこの記事を読んでいる方はそこをぜひ説明会などで質問するといいかと思います。

 

推薦応募。メリットが多そうですが、デメリットもあります。

それは「絶対に辞退できない」「落ちる可能性が高くなってきた」

この2点です。

学校からのお墨付きをもらっているという点で、絶対に辞退できないのはわかりますが、落ちる可能性が高くなってきたとはいったいどういうことでしょうか。

実は、最近の推薦応募はシード権程度の効力しかないものもあります。実際に私の周りでも推薦で落ちてしまった人が何人もいます。

個人的に、大学のお墨付きをもらっている応募者を落とすとは何事だと思ってしまいます。そもそもそれなら推薦いらなくね?とさえ。

これは応募者側の対策不十分という問題もありますが、企業側の問題も少なからずあると思います。

 

このように、これらのメリットデメリットを天秤にかけながら、就職活動をしていきます。

 

②研究室に配属され時間がない

大学4年生から本格的に研究室に配属されます。授業自体は少なくなるのですが、研究やら実験やら卒論やらに追われる生活が続きます。研究室によっては忙しいところもあります。

研究室選びだけはしっかりしましょう。大学院進学を考えていないのであれば、なるべく就職活動に対して好意的な先生の研究室を選ぶといいと思います。

こんな感じで理系学生にはあまり時間がありません。推薦をとれれば問題ないのですが、一般選考に進む場合は時間のなさが致命傷になってしまいます。

そのため研究室選びはとても重要です。(後日研究室選びのポイントに関する記事を書きたいと思います。)

時間がないからこそ前もって臨む、この姿勢が大事だと思います。

 

⓷事務職にも技術職にも応募できる

これはかなり大きなメリットです。文系の場合は技術職に応募するのは困難ですが、理系なら技術職も事務職も応募できます。いざとなって進路変更がしやすいということです。

私も大学院まで進学したにも関わらず事務職という道を選びました。

覚悟がいる選択でしたが、後悔は全くありません。

理系が技術職に就職する場合は何ら問題はありませんが、事務職の場合は文系学生もひっくるめた戦いになります。

また、理系から事務職という若干イレギュラーな選択に怪訝な顔をする面接官もわずかながらいます。(いました)

また、ただでさえ時間がないのに事務職でのESや志望動機を考えなければなりません。

研究内容もほとんど聞かれません。このように山あり谷ありです。

しかし、できます。実際に事務職に就職した理系は山ほどいます。

 

まとめ

理系だからこうだ!というわけではありませんが、理系には理系なりの戦い方があります。推薦のメリットデメリットを把握し、時間をいかに作っていくかを念頭に就職活動がんばってください!